太陽光発電の意外な事実

全海洋水は50年とか100年という短時間では次のような事情で能率よくは大気中の二酸化炭素を吸わないと言われる。平均深度3800メートルの海洋水の表面から70メートルほどの深さのあたりに温度躍層があり、これが表層混合水と中深層水とをかなり厳しく分けている。
混合層海水は大気中の二酸化炭素量に応じて吸収するが、その溶存炭酸物質を混合層から中深層に運ぶには長い時間を必要とするというのである。現代の50年とか100年を問題とする地球温暖化問題では、海洋水全体は二酸化炭素の吸収場ではありえない。
だが実は大気海洋水間の二酸化炭素の交換量の観測値にはかなりの不確実さがあり、その調査は緊急課題だと私は思っている。大気海洋水間の正しい交換量の見積もりは森林減少を定量的に見る上で必要である。
ここで海洋水中の石灰石(炭酸塩)と有機物の生成、溶解、堆積の速度について述べておきたい。数値を出した経過について論述する紙面の余裕はないが、地球上における二酸化炭素の大きなリザーバーは石灰岩と有機物である。

だが現在一年間に海洋で生成される石灰岩の量は炭素にして約7億トンであるが、少なくとも80%は海水中で溶解してしまい、堆積量は一年間に炭素にして1・4億トン(3受3uの、浦臼)と、小さな量である。しかもこの堆積する石灰石のほとんどすべては陸上の石灰岩の溶けた量に相当しており、石灰石の堆積は現地球では二酸化炭素の除去に貢献しているとは思えない。
気候変化や変動の予測についての不確実さは雲のでき方がわかっていないことが最も大きな原因であると、大気物理学者は言っているが、地球化学者としての私は、地球温暖化問題のより正しい議論と理解には海洋における炭素の動きについての不確実さを除いていくことが必要だと強調しておきたい。雲と海の研究が強く要望されるのである。
地球表面近くの温度は、全地球を平均すると15℃であり、生命の存在に適したものとなっている。地球がこのような温度に保たれているのは、太陽から入射する日射エネルギーと、地球から宇宙空間に向けて放散される熱放射とのバランスによっているが、その際、大気の存在が決定的に重要な役割を果たしている。
太陽からの日射エネルギーは、大部分が可視光であるが、日常体験から明らかなように、大気を素通りして地表面(海面)に達し、そこを加熱する。

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